材料分科会公開データベース

公開データベースについて

公開DBについて(日本語)
 

ゴム材料の超弾性および粘弾性材料データベースの公開について

特定非営利活動法人非線形CAE協会
ゴム分科会会長 井戸 浩登
Chairman of the material modeling working group of JANCAE

特定非営利活動法人 非線形CAE協会(JANCAE)では2001年の設立以来、実務的な応用に根ざした非線形力学 および CAE を体系的に学ぶ場として「非線形 CAE 勉強会」を企画し、2009年までに2700名を超える技術者および研究者の方々に御参加をいただきました。

これらの勉強会活動に加えて、2005年度からは「ゴム分科会」(2008年度より「材料モデリング分科会」に改称)を立ち上げ、非線形材料のモデル化における、より具体的で実践的な課題について取り組みを行っています。とりわけ2005年〜2007年では、汎用のFEM構造解析コードを使ってゴム材料のモデル化を行う際の技術と情報を共有する仕組みを作ることに努めました。

この分科会では、

  • 非線形材料の構成則 / モデル化に関する背景理論の理解
  • 出典 / 背景が明確で、自由に加工および利用できる材料試験データの収集
  • 汎用のFEMソルバー(ABAQUS,ADINA,ANSYS, LS-DYNA, および MARC)における非線形材料のモデル/材料定数/解析の雛形データ…といった CAE 用のデータベースの構築
  • その他、非線形材料を用いた解析技術に関する知見と情報の収集

を活動の基軸とし、現在も活動を続けています。2008年度からは、樹脂・金属の塑性などの勉強も加わり、より広範囲に渡る勉強が可能となっています。

この分科会は、毎年50名前後の参加者で構成され、参加者からは年会費を徴収し、材料試験およびデータベースの作成費用として充当してきました。このため、作成された非線形 CAE の材料データベースは3年間を非公開とし、参加者のみが利用できるように運用しています。

このたび、NPO活動の趣旨に基づき、参加者の了解の下、3年を経過した CAE 用材料データベースが一般公開されることになりました。2009年の春には、ゴムの超弾性/粘弾性モデルに関する材料試験データと、汎用FEMソルバーを利用する際の材料定数、及び、解析の雛形となる入力データなどが公開されました。今年は、ゴム分科会の2006年度における成果物として、より大歪での「動的なせん断試験」のデータが公開されます。

英語版を含め、広く活用していただけることを期待いたします。

最後に、分科会に参加していただいた技術者および研究者の皆様、そしてご支援を賜っておりますスタッフの方々全員に感謝し、御礼を申しあげます。

 

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