非線形CAE勉強会

第18期非線形CAE勉強会・シラバス

 

第4日目(2010/12/5,9:45〜16:30)「V&Vの実際」

4-1 熱流体解析におけるV&V
〔越塚誠一(東大)〕
  1. V&V (Verification and Validation)の背景
  2. ASME V&VとISO 9001 V&V
  3. 熱流体解析における実際
    • 3.1 原子炉の安全解析における統計的方法
    • 3.2 放出源の有効高さの計算
  4. 今後の課題
4-2 ISO9001に基づく構造解析の品質保証
〔吉田有一郎(東芝IS)〕

製造業ではCAEの上手な利用が、生き残るための条件の一つとして無視できない状況になりつつある。本講義ではまず、CAEのもたらす経済的効果に関して経営学の研究者や調査会社のアナリストが実施した調査の結果を紹介する。次に、CAEの利用技術が不足していたために起きた事故事例を紹介し、安心して信頼できるCAEの重要性について述べる。

製造物や提供されるサービスの品質を管理する手法としてはISO9001品質マネジメントシステムがある。ISO9001のCAEへの適用事例として、NAFEMSによる構造解析の品質マネジメント手法について述べ、併せて、日本計算工学会HQC(High Quality Computing)研究分科会の活動内容を紹介する。

  1. CAEがもたらす経済的効果
  2. CAEの失敗事例
  3. ISO9001品質マネジメントシステム
  4. ISO9001に基づく構造解析の品質マネジメント
4-3 非線形CAE協会におけるV&Vの実践
〔小林卓哉(MD&A)・井戸浩登(LMS Japan)〕

非線形CAE協会では,春秋の勉強会,また材料モデリング分科会を通じて V&V に資するための活動を幾つか行ってきた.本講義の前半では,それらの一部として,樹脂の高速引張試験と解析に関する知見と考え方について述べる.また後半では,過去の勉強会を振り返り,そのなかで構成されてきた V&V の方法論,およびその成果の分類について評価した結果を報告する.

4-4 自動車衝突解析のValidation
〔安木剛(トヨタ自動車)〕
4-5 総括と次回予告
〔寺田賢二郎(東北大)〕