非線形CAE勉強会

第47期非線形CAE勉強会・シラバス

 

「最適設計とCAE 〜理論と展開が導くCAE最適設計の実践〜」

第3日目(2025/12/13(土)9:30〜16:30)

3-1 最適設計法の基礎・応用・実践
〔北山哲士(金沢大学)〕

本講義では,最適設計を実践する際に必要となる知識全般について概説し,いくつかの実践例を紹介する.はじめに,最適設計と満足化設計の相違や定式化について説明し,最適解を求める代表的な手法を紹介する.その後,多目的最適化の考え方や解の概念,手法等について説明する.これに関連し,大域的最適化についても簡単に紹介する.また,応答曲面(サロゲートモデル)や逐次近似最適化について説明し,最後に最適設計の実践例をいくつか紹介する.

  1. 最適設計の考え方
  2. 多目的最適化と大域的最適化
  3. 応答曲面と逐次近似最適化
  4. 最適設計の実践例
3-2 トポロジー最適化を用いた設計技術とその動向
〔加藤準治(名古屋大学)〕

本講義では,トポロジー最適化の基本概念とそのプロセスを紹介した後に,近年実施しているトポロジー最適化に関する研究を中心に紹介する.

  1. トポロジー最適化の基本概念
  2. トポロジー最適化による設計事例
    • - 非線形構造問題を対象としたトポロジー最適化
    • - 均質化法によるマルチスケールトポロジー最適化
    • - 砂型積層造形を活用したものづくり
  3. 量子アニーリングに活用したトポロジー最適化
3-3 3Dプリンタによる最適化形状の具体化
〔牛島邦晴(東京理科大学)〕
  1. 最適化形状と積層造形の研究動向(最新の文献紹介)
  2. 最適化形状の造形事例
    • a)連続体の場合
    • b)ポーラス体(ラティスなど)の場合
  3. 造形時の不確かさを考慮した設計事例
3-4 トポロジー最適化の歴史と現状
〔西脇眞二(京都大学)〕

本講演では,1980年代に提案され,産業界に大いに利用されるようになったトポロジー最適化の歴史を年代ごとの課題とそれを解決した方策を含め,説明する.併せて,トポロジー最適化の現状と将来についても言及する.

  1. トポロジー最適化の起源と1980年代の発展
  2. 1990年代の発展
  3. 2000年代の発展
  4. 2010年代の発展
  5. 現状とその課題,そして将来