非線形CAE勉強会

第42期非線形CAE勉強会・シラバス

 

「CAEにおけるDX」

第2日目(2023/6/3(土) 9:30〜16:45)

2-1 連続体の力学
※途中休憩時間を含む
〔京谷孝史(東北大学)〕
  1. Cauchy応力テンソルとつり合い式
  2. 変形勾配テンソル
  3. 有限ひずみテンソルと微小ひずみテンソル
  4. 構成則の役割(微小ひずみ理論を例に)
  5. 仮想仕事式
  6. 種々の応力テンソル
  7. および上記に関連した数学の基礎

※上記の内容を,2日間に分けて講義します

2-2 もうひとつの線形代数
〔山田貴博(横浜国立大学)〕

線形代数は,行列の操作,計算のための数学分野ととらえられることが多い.しかしながら,線形代数は抽象化された線形空間に幾何学的取り扱いを導入する理論という側面を持つ.このような考え方を発展させたものとして関数解析があり,また,CAEの基盤である有限要素法もその応用の一つと解釈することができる.さらに,各種データ解析技術に対しても,線形空間の枠組みで捉えることで統一的な理解が可能となる.本講義では,このような線形空間の取り扱いに軸足を置いたもうひとつの線形代数の解説を試みる.

  1. 線形空間とは
  2. ノルム,内積,基底,距離位相
  3. 関数解析への接続
  4. 近似手法と線形空間
  5. データ解析手法と線形空間