非線形CAE勉強会

第46期非線形CAE勉強会・シラバス

 

「最適設計とCAE 〜基礎と応用が織りなす設計プロセスの探究〜」

第2日目(2025/5/25(土) 9:30〜17:00)

2-1 テンソル解析の基礎・演習2
〔車谷麻緒(茨城大学)〕

[講義の内容] 連続体力学の書籍をひらくと,図はほとんどなく,数式ばかりであることがわかります.そして,その数式には,ほぼ間違いなくテンソルが含まれています.すなわち,連続体力学を理解するには,テンソルの修得が不可欠となります.この講義では,テンソルとは?,テンソルの表記,テンソルの演算について解説します.また時間の許すかぎり,簡単な例題や演習問題をとおして,テンソル演算を自身で行えるようになることを目指します.後半は「微分演算」を主に取り上げます.前半で微分演算まで進んだ場合は,テンソルと連続体力学の関係について解説します.

[講義の進め方] 本講義の予習・復習のために,YouTube動画を用意しました.動画のリンク先は講義資料内に記載しています.講義内容の全体についてはYouTube動画で確認できることから,当日の講義では,内容を集約して重要な点について解説します.

2-2 連続体の力学
※途中適宜休憩を含む
〔京谷孝史(東北大学名誉教授)〕
  1. Cauchy応力テンソルとつり合い式
  2. 変形勾配テンソル
  3. 有限ひずみテンソルと微小ひずみテンソル
  4. 構成則の役割(微小ひずみ理論を例に)
  5. 仮想仕事式
  6. 種々の応力テンソル
  7. および上記に関連した数学の基礎
2-3 CAEの基礎にある数理
〔齊藤宣一(東京大学)〕
  1. 反例から見える数学の役割
  2. 偏微分方程式と関数解析、および数値解析
  3. いろいろな距離からヒルベルト空間へ
  4. 線形のための線形、非線形のための線形