2013年度材料モデリング分科会

2013年度材料モデリング分科会

開催趣旨
 

非線形CAE協会・材料モデリング分科会
の御案内

特定非営利活動法人非線形CAE協会 材料モデリング分科会
会長 吉田 純司

平素より非線形CAE協会の活動に御協力をいただきまして,誠にありがとうございます.当協会では2005年より,実務での応用を意図して「ゴム分科会」を立ち上げ,ゴムの材料に関する試験と解析に関する研究活動を行なってきました.

この活動は,その後「材料モデリング」と改称し,幅広い非線形材料のモデリング技術について技術情報を収集する場へ展開しています.

当初においては,金属系の塑性に関する実務への応用として「自らの手で様々な異方性降伏関数のユーザーサブルーチンを作成する」ことを目的とした取り組みを行ない,Abaqus,ADINA,ANSYS,LS-DYNA,Marc,Radiossの汎用コードの形式に対応してユーザサブルーチン化されています.

一昨年からは,この活動をゴムに拡張するため,基礎研究を行い,昨年度から本格的なコーディングの活動に入りました.粘弾性,ダメージを考慮した超弾性モデルの開発です.今年も作業部会を中心に展開してゆきます.

あわせて昨年度からは,樹脂材料の特性に注目し,名古屋市工業研究所の支援を得て,静的な引張試験を中心にした計測を,組織的に行ってきました.今年度は,高速引張など応用的な分野に活動を拡張してゆきます.

当分科会は非線形CAE協会の下部組織であり,材料の構成則に関して,理論的な学習にとどまらず,代表的な汎用FEMの知見を,国内ベンダー殿の強力な支援を得て一般的な知見に高めることを目標に掲げて活動をおこなっています.

昨年度まで,分科会と作業部会を別々に開催してまいりましたが,作業部会への参加者が大半を占めること,および作業部会における講演内容が分科会で学ぶべき内容と重複していることを考慮し,本年度は分科会と作業部会を統合して,合計6回の開催としました.

本年度も,多くの皆様の御参加をお待ちしております.