2006年度ゴム分科会

2006年度ゴム分科会・開催趣旨

開催趣旨
 

拝啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

非線形CAE協会では、実務的な応用に根ざした非線形力学およびCAE を体系的に学ぶ場として「非線形CAE勉強会」を企画し、2002年冬 以来、計8回の勉強会を開催して参りました。

この間、皆様から多くの御意見・御指摘を頂戴し、企業エンジニア の皆様を中心にのべ1500名の参加を賜り、現在に至りましたこ とを、厚く御礼申し上げます。

また昨年からは、ゴムの粘弾性挙動を取り上げ、分科会活動を開始 しました。各界から50名の参加者を得て、超弾性および微小ひず み粘弾性について、一連の成果を達成しております。

実験分野では、山梨大学殿の主導の下、山下ゴム殿、ソニー殿から 試験片の提供を受け、滋賀県立大学殿とあわせ2軸計測が行われま した。粘弾性計測は東洋紡績殿の協力をいただきました。

解析分野では、汎用非線形FEMのベンダー各社殿に協力を頂き、 実測データをトレースする解析を実施しました。

今年度は、これらの活動を動的分野に拡張し、あわせて、ひずみ範 囲の拡大を図る試みを継続して参ります。

なお、当協会の活動は、現在、有償による勉強会への参加によって 維持され、これによって幅広い分野からの講師の招聘、また多くの 参加者を収容するに足る会議設備の利用を可能としております。

今回の分科会活動を開始するにあたり、企画側でも議論を重ねて参 りましたが、管轄官庁との従来の調整結果を踏まえ、公益法人とし ての制約の下で、有償の活動として位置付けることと致しました。 参加費用は、試験片の作成、試験、および解析データの整備に充当 されます。

皆様の御参加をお待ち申し上げるとともに、本協会活動への御理解 と御支援をお願い申し上げます。

特定非営利活動法人非線形CAE協会
理事長 菊池 昇